大野屋は2018年に創業180年を迎えました。
地元高岡や、全国の富山に縁のある方々のお力添えによりこの年を迎えることができ、心より感謝申し上げます。
この度、その記念として菓子器「月うつわ」を作りました。
2017年に100周年を迎えた「能作」さんの、高岡の伝統産業でもある優れた鋳造技術により仕上げた錫製のお皿です。
差し込む光をイメージした金箔がアクセントとなっております。
伝統ある高岡の繋がりで生まれた「月うつわ」、月光を思わせる美しい輝きと共に四季折々のお菓子の時間をお楽しみください。
越中国府(今の高岡)に赴任していた大伴家持をはじめ万葉集の歌人達は度々、四季を通して月の美しさを描き、またその風景には家族や恋人との時が描かれ、古人たちの愛や繋がりを想像することができます。
180年記念としてデザインした「月うつわ」には、万葉集で度々描かれ現代も変わらず愛されるお月様のように、昔と今、未来を繋ぐ存在でありたい、そして人と人との時を育むお菓子を作り続けていきたい、という思いを込めました。